トレーニングについて

認知動作型トレーニングとは?

どんなトレーニングですか

誰にでもできるけれど、正確に動作しようとすると難しい要素を持った動作学習型のマシン(スプリント・トレーニングマシン)や、正しいからだの軸を作って 運動する体軸形成運動マシン(車軸移動式パワーバイク)、普段強化しにくい筋肉で、衰えている筋肉などを無理なく活動させることによって全身のバランスを 整えるバランス向上マシン(アニマルウォークマシン、大股渡り)、身体のコンディションを向上させていく調整型マシンなど(和船漕ぎマシン)、肩こり軽減 マシン(ショルダーリンク)、柔軟性を向上させるマシン(大股渡り、コキシアリンクなど)各種のトレーニングマシンと取り組んで楽しく、運動神経や自律神 経の働きを高めます。

どんな方に適したトレーニングですか?

普通のフィットネスクラブでは、受け入れてもらえないような低体力状態にある高齢者や、体力に自信の無い方、努力感を持たずに健康を増進させたい方、中高年山登りやハイキングを楽しみたい方、マラソンや走力アップを目指す方、運動神経に自信の無い方、筋肉がやせている方など。
健康で体力を高めたい方はもちろんです。

体幹深部筋(大腰筋など)とは?

大腰筋

大腰筋とは、ボディインナーマッスルの代表的な筋肉で、背骨と大腿骨を結ぶ重要な姿勢保持筋です。近年になって、歩行や、ランニング動作に大腰筋を有効活 用することが著しく動作能力を向上させることが明らかになりました。大腰筋をトレーニングすることにより、歩行能力が改善し、寝たきり予防に効果が認めら れます。大腰筋を有効にトレーニングする方法が難しいのですが、小林寛道東大名誉教授は、無理なく大腰筋を始めとするボディインナーマッスルの強化を図る ことができるマシンを開発しました。ボディインナーマッスルを使った動作をすることが脳の働きを活性化させることが実験的に明らかにされ、注目を浴びてい ます。
重要な、以下のような働きがあります。

認知動作型トレーニングマシンを用いた高齢者のトレーニングで大腰筋の横断面積が10%増大することが報告されています。

従来のトレーニングとは何が違うの?

認知動作型トレーニングマシンとは、従来型の筋力トレーニングとは大きく異なります。

従来のトレーニングとの違い

脳内の酸素量を測定するNIRSを用いた結果は以下の通りです

NIRS1 NIRS2
1.NIRSの測定風景 2.NIRS脳内酸素測定結果

認知動作型トレーニングマシンとは?

ジム風景

【スプリントトレーニングマシン】

認知動作型トレーニングマシンの代表格は、スプリントトレーニングマシンです。
カール・ルイスはなぜ速く走れるのか?を分析されて作製されたトレーニングマシンで、
走る競技者の間では、神のマシン、と呼ばれるほど有名なマシンです。
1995年に開発され、テレビや新聞・雑誌にたびたび登場しています。

東京大学での「100mを速く走るゼミ」は、学生の人気ゼミになりました。

その後、20数種類の認知動作型トレーニングマシンが開発され、
それらを用いて、スポーツ選手、低体力高齢者、知的障害者のトレーニング、
認知症の人のトレーニング、うつ症状を持つ人のトレーニングを実施し、
いずれも大変喜ばれており、効果も上がっています。 

【脳・神経・筋肉の関係について】

運動に対する身体操作能力を向上させるためには、≪脳・神経系と筋肉の働きの連係≫が必要です。
「認知」とは、脳の知的な働きを意味し、脳の働きが大きく関与する「動作」を練習することから
≪認知動作型トレーニング≫と名付けられました。
小・中・高校生の運動能力向上(運動神経系の改善)や、
スポーツ選手の競技力向上にかかわる走力や身体操作能力の改善は、
≪動作の質≫を高めることによって実現されます。

【正しい動作について】

正しい動作で競技することは、スポーツでのけがの予防に大いに役立ちます。

正しい動作でトレーニングを続けていくと、本当に必要な筋肉が太くなって体全体が強くなります。
見かけの筋肉ではなく、隠れた筋肉の強さがスポーツ能力を向上させます。

認知動作型トレーニングは、外見からは見ることも感じることもできない
「体幹深部筋(ボディー・インナーマッスル)」を有効に活用する
トレーニングによって正しい身体の使い方を習得し、各々の目的を達成することが特徴です。

【認知動作型トレーニングと体幹トレーニングの関係について】

認知動作型トレーニングマシンでトレーニングをすると、
通常の筋力トレーニングや、静止した状態では鍛えることの難しい、
身体の奥深い筋群を無理なくしっかりと強化することができます。

体幹深部筋は、≪ボディー・インナーマッスル≫と呼ばれ、「大腰筋」「腸骨筋」「脊柱起立筋」をはじめ、
「梨状筋」「外(内)閉鎖筋」「上(下)双子筋」「大腿方形筋」などが代表的です。

体幹深部筋は、背骨(腰椎)や骨盤内から生じて、脚(大腿骨)とつながっている大きな筋肉なので、
腰部や腹部を守る重要な筋肉でもあります。腰腹部を活動させる
認知動作型トレーニングは、生活習慣病やメタボ対策にも役立ちます。

【体幹深部筋と競技の関係】

体幹深部筋は、本来、≪姿勢を保持する筋肉≫とされていました。

近年の研究では、歩行やランニング動作、各種スポーツの上位成績者はもとより、
さまざまな芸能に非常に優れた人(名人)が、その立ち振る舞いに
体幹深部筋を有効に活用していることが明らかになり、大きな注目を集めるようになりました。

東京大学 小林寛道名誉教授について

東京大学 小林寛道名誉教授

【略歴】

東京大学教育学部卒、大学院修了。教育学博士。
現在は東京大学、日本大学、静岡産業大学の特任教授および客員教授。

【公職】

  • 日本体育学会(前)会長、日本発育発達学会会長、
    文部科学省関係委員など、他多数。

【研究について】

  • 運動生理学、体力科学、バイオメカニクス、発育発達学などを基礎に、幼児から青少年、中高齢者、低体力高齢者およびオリンピック代表選手までを対象に、 年齢や体力レベルに合わせた適切なトレーニングの実際方法に関する研究を 40年間にわたって推進し、その成果を千葉県柏市や静岡県をはじめ、全国規模で社会還元している。
  • 高地トレーニングや低酸素トレーニングについては、 NPO法人「高所トレーニング環境システム研究会」 を1997年に創設し、この10年間、毎年国際学会を開催している。

<<主な著書>>

「運動神経の科学」 (講談社現代新書)
走る科学 (大修館書店)
高齢者の運動と体力 (朝倉書店)
「ランニングパフォーマンスを高めるスポーツ動作の創造(杏林書院)
「若返りウォーキング」 (宝島新書)
「高所トレーニングの科学」 (杏林書院)など多数。

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